カメラやレンズを落として壊してしまったときの携行品保険について

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みなさんは撮影中や移動中にカメラやレンズを落としたりぶつけたりして、壊れたり、壊してしまった経験はないでしょうか?特にレンズ交換中や三脚に載せているときに落としてしまうことも多く、高い修理代に涙した経験もあると思いますが、カメラやレンズに保険をかけるサービスがあります。

ここでは、カメラやレンズを落としたり、ぶつけて壊してしまったときの保険についてご紹介していきたいと思います。

カメラやレンズは初心者ほど落としやすい

初心者が始めてデジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラデビューし、よくやらかしてしまうのが、過失による機材の落下や衝撃です。

カメラの取り扱いに慣れておらず、特にレンズ交換の際にうっかり手が滑ってレンズを地面に落としてしまうケースや、三脚にカメラを載せたままひっくり返してしまうケース、移動中にレンズの先端をぶつけてしまうなど、カメラを買ってすぐに泣かなければならないこともあるようです。

慣れた人でもうっかりやらかすこともあり、筆者自身も三脚ごと倒すことが1回、滝の撮影の時に岩にカメラをぶつけることが1回、筆者の友人は川にレンズを落としてしまいました。

このように慣れた人でもカメラを扱う機会が多ければ多いほど、過失による事故の確率も増えますので、初心者の人は言うまでもありませんね。

過失による落下や衝撃、水没はメーカー保証は受けられない

保険の話をする前に、まずはメーカー保証や購入店の延長保証の話をしておきましょう。

新品でカメラやレンズを購入すると、メーカー保証というのを受けることができます。メーカー保証は購入日より1年間が基本であり、1年以内に何か不具合があった場合は初期不良で交換をしてくれたり、無料で修理をしてくれるというサービスです。

また、購入店での延長保証サービスというものもあり、購入金額の5%程度の掛け金で、最長で5年程度まで保証を延長することができます。

ただし、メーカー保証は普通に使った場合の自然故障しか保証せず、今回のように落下や衝撃、水没など、本人の過失による損傷の修理は保証対象外となっています。

カメラの過失による破損や故障はメーカー保証を受けられない

購入店での延長保証の場合も、大半はメーカー保証と同じ条件が多く、落下や衝撃などの過失に対する修理は保証対象外となっています。一部のサービスでは、購入価格の10%程度の掛け金で物損による過失も保証で修理を行っていますが、年数が経過するほど免責金額が大きくなるなど、高い掛け金の割には、保証が薄いといったデメリットもあるようです。

クレジットカードなどに付帯している携行品補償は?

クレジットカードには、持っているだけで自動的に付帯している保険があります。盗難や過失による物損補償も携行品補償もその中の1つですが、クレジットカードの携行品補償は海外旅行に限定されている場合が大半です。(一部年会費がかかるゴールドカードなどを除く)

クレジットカードに付帯している携行品補償は大半が海外旅行のみ

国内旅行の補償はほとんどが傷害に対する補償のみになるので、ちょっとしたお出かけでの物損補償は受けられません。

ですから年会費無料系のクレジットカードに付帯している携行品補償は、海外旅行以外では無意味と思ってもらえればよいかと思います。

高額な年会費になるプラチナカードやブラックカードなどは、海外や国内に関係なく携行品補償が付帯されているものもあります。詳しくはクレジットカード会社に問い合わせてみるとよいでしょう。

カメラやレンズを落下や水没させると、修理代はどれくらい?

はっきり言いまして、デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラの修理代はかなり高いです。カメラの機種やレンズの種類にもよりますが、数万円から十数万円かかる場合もあります。

落下・接触の場合

落下の場合は、落ちた地面の固さ、落下した高さ、接触した位置によってかなり差があります。カメラ本体の場合は外観のほか、駆動部やファインダーの確認、基盤やメカユニットなど広範囲にわたりますが、マグネシウム合金で出てきている上級機ほど衝撃にも強いため、価格が高い機種ほど修理代が安いケースも。

機種によって大きく差が出ますが、修理代の目安は2万円~10万円くらいです。

レンズの場合は、よほど高い場所から落としたり、当たり所が悪い以外レンズが割れるということは少なく、ズームやフォーカスの駆動部がやられてしまうことが多いようです。レンズが割れてしまっても、交換するのはすべてのレンズではなく、該当レンズだけなので、大ダメージになることは少ないです。それでも高級レンズになるとそれなりの修理代になるので、覚悟は必要でしょう。

レンズの場合はレンズの価格にもよりますが、レンズ代の20~60%ほどの修理代が目安です。

水没の場合

水没の場合は、どこまで浸水しているかによっても違いがあり、これも防水・防滴が優れている高級機ほど被害が少ないケースもあります。ただし、レンズ交換の時にレンズだけを水没させた場合や、マウント部がぽっかり空いたままカメラ本体を水没させてしまうとダメージが深刻で修理不能になることも。

こちらも修理代の目安は2万円~10万円くらいで、状況によっては本体価格の半分ほどの価格になってしまったり、状態がひどいと修理不能となるケースもあるようです。

保険会社の携行品保険とは

保険会社には、レジャーやお出かけなど、外出時にうっかりカメラやレンズを落下・破損させた際に、その修理代を限度額まで補償してくれるというサービスがあります。

掛け金は補償金額や本人・家族などの範囲によって変わってくるものの、月々数百円程度の掛け金で最大10万円~30万円まで修理代等を補償してくれます。(自己免責金額は3,000円~5,000円・修理代の10%程度)

例えば、楽天超かんたん保険の中にある持ち物サポートプランでは、対象が本人のみで標準型の20万円まで補償してもらえるプランの場合、掛け金は月々たったの180円で保険に加入できます。

ただし、普通に使っていて壊れるなどの、自然故障の修理代や、摩耗・擦り傷等による経年劣化についても対象外なので注意してください。

携行品保険はどんなケースで補償してもらえる?

携行品保険で補償してもらえるケース

携行品補償の多くは、通常使用時においての落下・破損・水没のほか、ひったくり、盗難に対しても補償してもらえるプランが多くなっています。

携行品保険で補償してもらえるケース
  • ハイキング中にカメラやレンズを岩にぶつけて壊してしまった(クライミングなどを除く)
  • 夜景撮影中に三脚ごとひっくり返してしまい、レンズとカメラを地面に強打した
  • 撮影中にゲリラ豪雨に見舞われ、カメラやレンズを濡らしてしまった
  • 川岸で撮影中、レンズ交換の際に手が滑ってレンズを川に落としてしまった(回収して修理に出せるのが前提)
  • ネックストラップのひもが切れてカメラを地面に落としてしまった
  • 三脚とカメラの取り付け不良でグラグラになっていて、カメラが落下した
  • カメラをひったくられた、車上荒らしに遭って盗まれた、置き引きに遭った

携行品保険で補償してもらえないケース

携行品保険で補償してもらえない可能性が高いケースもありますので注意しましょう。故意に落下させたりするのは論外ですが、自然故障・紛失・自宅内での事故・経年劣化・保険加入者以外の人の過失・自然災害などは保険の対象外となるケースがあります。

※100%これに当てはまるわけではなく、場合によっては補償してもらえるケースもあるので、一度状況を保険会社に説明して確認してみてください。

携行品保険で補償してもらえないケース
  • カメラやレンズが古くなってきたので、故意にぶつけて故障させた
  • あっちこっち撮影するのに夢中になり、レンズをどこかに置き忘れてしまい紛失した
  • 普通に使っていたのに、急に動かなくなり、撮影できなくなった
  • 海の中にカメラ・レンズを落としてしまい、回収できなかった
  • 家の中、敷地内でカメラを使っていて、うっかり落としてしまった
  • 擦り傷や塗装の剥がれ・色あせなど、経年劣化で外観が汚くなってきた
  • 保険加入者以外(友人や家族)がカメラを使っていて、うっかり落下させた
  • 津波や地震による被害でカメラが破損した(保険によって補償される場合もあり)

これ以外に、カメラを使う用途が、一般的に使う想定を超えるようなシーンで壊した場合でも、保険金が支払われないケースがあります。例えば、滑落の危険があるような標高の高い山へピッケルやアイゼンなど専門の登山器具を装着して行くような環境であったり、一部危険を伴う職業の方も加入できない場合がありますので、詳しくは加入したい保険会社に確認してみてください。

カメラやレンズ以外のものでも補償は可能

今回は携行品保険について、カメラやレンズに特化したお話をしていましたが。携行品補償の対象はカメラやレンズ以外の様々なものが対象となっています。例えばストロボや三脚、雲台、バッグなども破損による修理が可能であれば、補償対象に入ります。

携行品保険で補償してもらえるもの

また、カメラ関係以外のものでも補償対象となります。例えばテニスのラケットやゴルフのクラブなどをぶつけたりして折ってしまっても対象となりますし、キャンプ道具が破損したときなどにも使用できます。(スマホやパソコン、釣り具など対象外も多くあるので注意してください)

保険のプランによっては免責が発生するものがある

加入する保険のプランや内容によって、免責が発生するものがあります。免責とは事故が発生したときに、保険加入者が保険会社に支払うお金(自己負担額)のことを言います。

多くは1回の事故につき5,000円か、修理金額の10%で、いずれかの多いほうの金額が適用されることになっている場合や、一律3,000円など金額が固定されているものもあります。保険のプランによって免責金額が変わるのでチェックしておいてください。

修理代金は対象1つにつき最大10万円までしか補償されない

勘違いしている方も多いのですが、修理代金の補償は基本的に物品1つ(1組・1対)につき最大で10万円しか補償されません。手厚い補償プランで30万円までというようなプランもありますが、これらは最大で1度に3つまで補償してもらえるというこであり、1つの物品で30万補償してもらえるという意味ではありませんので注意しましょう。

例えば30万円までのプランに加入していた場合でカメラを落下させた場合、カメラとレンズ、三脚でそれぞれ10万円までの補償を受けることができます。一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラは本体とレンズは別々という定義ですので、それぞれが補償対象となります。

カメラやレンズの携行品補償

ですから、30万円までのプランに加入していて、仮にカメラ本体の修理代が12万円、レンズの修理代が4万円だった場合、レンズのほうは保険で補償してもらえますが、カメラのほうは最大で10万円なので、2万円は自腹です。レンズの補償がまだ6万円余っているからと、カメラのほうへ補償を回すことはできないのでご注意ください。

特に何十万円もする高級機をお持ちの場合や、100万円近い大型望遠レンズなどは、10万円を軽く超える修理代金となるケースも多いので、全額補償されない可能性があるという点だけ頭に入れておきましょう。

保険会社によっては時価額扱いで減額される場合がある

車の保険でもそうですが、いくら修理代金を補償するとは言え、時価額が設定されており、修理代が時価額を上回っても、時価額までしか補償されない場合があります。

携行品保険でも同じことが言え、商品それぞれには時価額が設定されており、修理代も時価額までしか出してもらえないケースがあります。例えば相場が5万円くらいしかないカメラに10万円の修理代は出せない・・・ということになります。

デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラの場合、そもそもカメラの価値が高いため、あまり減額されることはないと思いますが、それでも減額されるリスクはあると考えておきましょう。

まあこういうことはどんな保険でもあることなので、詳しくは保険会社に確認してみるとよいでしょう。

どんな保険会社のプランに加入すればいい?

いざやらかしてからでは保険に入っても補償してもらえません。月々してみればジュースを1本買う程度の掛け金で、いざという時に頼りになりますがから、趣味でカメラをやっている人は必ず入っておきましょう。

筆者おすすめの携行品補償は、楽天から販売されている持ち物サポートプランですね。どれも年間わずかな掛け金で最大1品10万円まで補償されるので、ぜひ下記をチェックしながら加入しましょう。おすすめはレンズと本体が別々に補償してもらえる20万円までのプランです。

ご自分の加入している火災保険から、携行品特約を追加できる場合もありますが、手続きが面倒です。割り切って携行品保障のみのサービスを加入したほうが楽ですね。

迷っている人は楽天の持ち物サポートプランがおすすめ

楽天の持ち物サポートプランは免責金額も1事故につき3,000円と、事故が起きた際の自己負担額もわかりやすい設定になっています。下記をぜひチェックしてみてください。

楽天持ち物サポートには家族型もある

楽天持ち物サポートには家族型もあるため、お子様が外出中などにうっかりカメラやレンズを落としたり、倒したりして壊してしまっても安心です。

カメラやレンズを落として壊してしまったときの携行品保険について まとめ

  • 初心者ほどカメラやレンズを落とすことが多い
  • メーカー保証・購入時の延長保証は自然故障のみ
  • 年会費無料のクレジットカードに付帯している携行品補償は海外旅行のみの場合が多い
  • カメラやレンズを落下・水没させたときに修理代は数万円以上になることも
  • 携行品保険はわずかな掛け金で最大10万円まで修理代を補償してくれる
  • 補償してもらえるケースと、そうでないケースがあるので注意する

携行品保険に加入しておくとカメラやレンズはもちろん、身の回りのものを外出中にうっかり破損させてしまったときにも使えます。上記を参考に携行品保険の知識を頭の中にいれておき、ぜひ加入するようにしましょう。

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