横構図と縦構図の使い分け

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みなさんはカメラで撮影するとき、横と縦のどちらで撮影しますか。カメラでは横構図で撮影している人が多いものの、スマホでは縦構図で撮る人も多いのではないでしょうか。それでは縦で撮るシーンとはどんなものがあるでしょうか。おそらく多くの人が「単に縦に長いもの」を撮るときだけ縦にしているかと思います。

ここでは写真撮影における横構図と縦構図の使い分けについてご紹介いたします。

横構図

写真撮影と言えば「横構図」と思う人も多く、世に出回っている写真の大半は横構図で撮られた横長写真です。なぜかと言いますと、人間の目は横に2つ並んでいるため、普段から見ている景色も横長であることから、横構図の写真は自然で見やすいという理由があります。

もし人間の目が縦に並んでいたら、世に出回っている写真の大半は縦になっていたかもしれませんね(笑)

冗談はさておき、横構図は写真全体の広がりを強調する際に有効であり、屋外の景色や風景などは基本的に横構図がよく使われます。自然な印象に仕上がるため、写真全体が主題であるような場合は横構図で撮るとダイナミックな仕上がりになります。

富士山などは横構図の代表格
富士山などは横構図の代表格ですね。どっしりとして横の広がりを感じさせます。
橋全体を入れるのであれば横構図が適しています
これはいわゆる対角線構図なのですが、橋全体を入れるのであれば横構図が適しています。

反面、ポートレートなど、主題がはっきりしている被写体をメインに撮影する際は、どうしても横広がりになってしまうためインパクトが欠けてしまいます。

縦構図

縦構図は奥行や高さ、存在感を強調するときに有効です。そびえ立つ木々やビル、路地や道など、奥行きと高さを表現したい場合、更に人物や花などの特定のものを強調したい場合は、縦構図の撮影が向いている場合もあります。

縦での撮影は単調な被写体でも迫力ある画に見せることができますので、「どうも迫力がないなあ」と思うものは縦にして撮影してみると「おっ!」と思うものも出てくるかもしれません。

初心者にありがちな撮影方法としては、どうしても被写体全体を入れたくなってしまうため、妥当な横構図を選びがちです。結果として平坦な写真に仕上がりがちになりますので、大胆に切り取りながら縦で撮ってみましょう。

普段何気なく横向きで撮影しているものも、一度縦で撮影してみると雰囲気がガラリと変わりますので、どんどん縦構図もチャレンジしてみてください。

スクエア構図はどうすればよいか

Instagram(インスタグラム)などの写真投稿では、1:1の正方形(スクエア)構図での投稿が一般的です。最近のデジタル一眼レフ・ミラーレス一眼カメラなどでは、撮影アスペクト比(縦と横の比率)も選択することができますので、1:1の構図で撮影することも可能ですが、とりあえずは横か縦かの構図で撮影しておき、あとからトリミングをするなどして加工したほうが、理想の構図を見つけやすいと言えます。

スクエア構図はトリミングする

上の図のように横構図で撮影したものを、トリミングでスクエアにしてみました。場所や位置を変えられるので、構図が選びやすく、イメージしやすいですね。

自信がなければ両方の構図を撮っておこう

このように縦構図と横構図の使い分けをご紹介してきましたが、写真撮影の世界において、絶対に正解という答えはないので、結局のところは縦でも横でも、撮影者や見た人が満足できればそれでよいのです。

どちらが良いかというのをその場で判断するのは難しいと思いますので、迷った場合は、両方の構図を撮っておけば間違いありません。後でじっくり選べばよいのです。

上の写真のように横構図と縦構図の2つを撮影しておけば、後からどちらが良いか吟味することもできますので、異なる構図で複数枚撮っておくことが後悔を防ぐコツです。。

横構図と縦構図の使い分け まとめ

  • 人間の目で見やすく自然なのは横構図なので、世界の多くの写真は横である
  • 横構図は広がりやダイナミック感を出したい風景写真に向く
  • 縦構図は奥行を表現したり、メインとなる被写体を強調させる効果がある
  • スクエア構図は普通に撮影してからトリミングするとよい
  • 自信がなければ横と縦と2種類の構図で撮影しておく

デジタル一眼レフ・ミラーレス一眼カメラは、スマートフォンなどと違い、縦構図だと持ち方が大変なので敬遠されがちになります。何も意識せずに撮っていると、どうしても横撮影がメインとなってしまいますが、撮る被写体に合わせて上手に使い分けることが上達への近道と言えます。上記を参考にしながら、縦撮影にもチャレンジしてみてください。

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