階調

※記事内にアフィリエイト広告を利用しています

写真の階調とは

階調とは明るさや色が変化する時、どれだけ小さい明暗差を表現できるかというのを表しています。また、濃淡を表現できていることを「階調がある」と言われており、階調がなくなったものを白飛びや黒つぶれと呼びます。

左の写真は夕日のグラデーションが綺麗に表現されていますね、右の写真はグラデーションが粗く見えるのではないでしょうか?

左の写真は256色を使って色を再現していますので、夕日のグラデーションの中間色がうまく使われていて滑らかな写真ですよね。

逆に右の写真は16色しか使ってないので、中間色の表現がうまくできず、階調の表現力が乏しい写真になってしまいました。

例えば上のような写真、空の色は本当は青いのですが、階調が失われて真っ白になっています。このようにカメラに記録できる明るさの範囲「ダイナミックレンジ」を超えてしまうと、すべて白として記録されてしまいます。これも階調がないのとも同じで、どれだけ後から修正しようとしても、青い空は表現できなくなります。

このように階調や表現力は、レンズや撮像素子の能力によっても変わってきます。

現在普及しているデジタル一眼レフカメラで記録できる階調は12Bitか14Bit(ビット)が一般的で、これはそれぞれ4096階調、16,384階調(RAW記録の場合)これは私たちが普段見ているパソコンのディスプレイやスマホの画面よりも多くの情報量なので、いかにたくさんの諧調で記録されているかがわかりますね。近年では16Bit、65,536階調で記録できるカメラも登場してきています。

しかしJPEGに出力する際には8bitに固定されます。結局のとこは人間の目で識別できる階調は8ビット程度と言われているので、それ以上にしても私たちの目では識別できないため、画像ファイルとして出力するには8bitで十分なのです。

ブログやSNSに写真をアップする時で、縮小したり圧縮したりする時に記録容量を少なくしすぎると階調が失われてしまうことがあるので注意が必要です。

タイトルとURLをコピーしました