ガイドナンバー

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フラッシュ・ストロボのガイドナンバーとは

ガイドナンバーとは、フラッシュ・ストロボの発光量のことで、GNとも呼ばれます。フラッシュの光の強さには限界があり、光がどこまででも届くわけではありません。光の強さの量を数値化したものがガイドナンバーです。ガイドナンバーの数字が大きいストロボ装置ほど、より遠くの被写体に光を当てて撮影することができます。

カメラの撮像素子(フィルム)に入る光の量は絞りによって変化しますので、F値の小さい明るいレンズほど、より遠くの距離まで写すことができます。

そのため、ガイドナンバーは以下の式のようにして、正しく写せる最大距離を知ることができます。

ガイドナンバー(GN)=絞り(F値)×距離(m)

例えばガイドナンバー24のストロボを使って撮影したい場合、まず絞り値を決めます。絞り値がF4で撮る場合、6mまでの距離(6m×4=24)までなら適正露出で撮影できますね。

もし、被写体までの距離が8mあるとすれば、8m×4で32となり、ガイドナンバー24のストロボでは光量不足で暗い写真(アンダー)になってしまいます。これを回避するにはさらに絞りを開放するか、近づくしかないということになります。

またISO感度を上げるとガイドナンバーの数字も大きくなります。カタログ等で発表しているストロボのガイドナンバーはISO100で撮影した時の数値を基準にしていますので、ISO感度を200、400、800・・・と上げていくと、ガイドナンバーの数値も大きくなっていきますね。

被写体に近づけないときは、ISO感度を上げると到達距離を伸ばせるということになります。

表はISO感度の違いによる倍率(ガイドナンバーは24とした場合)

ストロボのガイドナンバー目安

上の表はISO感度とガイドナンバーの倍率を表したものです。ISOが100の時は24ですが、ISO200になると1.4倍の34、ISO1,600になると4倍の96まで上がります。

例えばISO1,600の条件でF4で撮影した場合、96÷4で24m先の被写体まで撮影できるということになりますね。

ではISO6,400でF1のレンズを使ったら192m先の被写体を撮れるのか?という話になりますが、理論上は撮影可能です。しかし、空気中の水蒸気やホコリなどで光は距離とともに届かなくなるので、あまり距離が遠いとフラッシュの光が届かず撮れません。

一眼レフカメラでもエントリーモデルを中心にフラッシュを内蔵しているものがあります、一眼レフカメラの内蔵フラッシュですと一般的にガイドナンバーが12前後です。F値がF4でISO100で撮影した場合、3m先くらいが限界距離ですね。

内蔵フラッシュ

ミラーレス一眼ではさらに光量が少なくガイドナンバーは6前後となっています。1~2m先しか撮れず、あまり遠くの被写体を映すことはできませんね。

そこで、さらに強力な光量が必要な場合には外付けフラッシュというのを使います。別名スピードライトとも言います。

スピードライト

外付けフラッシュはガイドナンバーが大きいものが揃っており、主流はガイドナンバー20~30、報道や記者会見などで使われるスピードライトなどになるとガイドナンバーが60というのも発売されていますね。

近づけない遠くの被写体を狙う時などには、大型の外付けフラッシュがあると便利です。

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