ざらつきのある写真を軽減するノイズリダクションとは
ノイズリダクションとはイメージセンサーから発生するノイズを軽減させる機能のことを言います。略してNR(エヌアール)と呼ばれます。またノイズ軽減機能と呼ばれることもあります。
ノイズリダクションの種類は、長時間露光NRと高感度NRの2種類に大きく分けられます。
1つ目の長時間露光NRは、暗い場所で長時間露光(概ね1秒以上)させた場合に働く機能で、主に夜景や星空撮影時に暗い部分が無駄に光ってしまう暗電流ノイズを除去・軽減するノイズリダクションです。
ノイズ軽減として効果は大きく、画質の劣化もほとんどありませんが、撮影した時間分だけ処理時間がかかります。
例えば1分の露光を行った場合、撮影後にさらに1分の時間がかかり、その間は次の撮影や操作が行えない状態になります。カメラ側でON/OFFの設定が行えますので、事前にNRを使うかどうか決めておくといいでしょう。
2つ目の高感度NRは主にISO感度を上げて撮影した時に発生するノイズを抑えるノイズリダクションです。こちらは撮影した画像自体に処理を加えるだけなので処理時間はほとんどかからず、連続して撮影することが出来ます。
カメラによってノイズリダクションの効果を小、中、大と調整できる機能があります。効果をあまり大きくすると写真のディディール(解像感)が失われ、眠い写真に仕上がる場合があるので、注意が必要です。
高感度ノイズは主にレタッチソフト等でも軽減することが可能なので、特にRAW画像で撮影した写真であれば、画質の劣化を抑えつつノイズを軽減させることも可能です。