樽型収差

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カメラ・レンズの樽型収差とは

樽型収差とはレンズの歪曲収差の一つで、撮った写真が樽のように中央部が膨らんで見える現象のことを言います。格子状のものや直線的なものを撮影した時に目立ちます。

多分割測光は、複数に分かれたセンサーで各エリアの明るさを測り、それをまとめて全体で評価し、最適な露出を割り出すようになっています。一般的な撮影下においては最も失敗が少ないので、多くのカメラではこの方式が採用されています。

樽型収差は画角の広い広角レンズで起こりやすく、あまり近づいて顔や体などを撮影すると太ったように撮れてしまいます。上の写真のように収差が少ない写真はふすまの格子が直線的に見えますが、収差が大きいと膨らんで見えてしまいます。

一方で焦点距離が長い標準レンズや望遠レンズでは樽型収差が起こることはほとんどなく、広角レンズ限定の収差とも言えます。

性能の良いレンズほど収差が目立たないように設計されていますが、画像編集ソフトでも収差を補正することもできます。

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