カメラのレリーズタイムラグとは
レリーズタイムラグとは、すでにピントが合っている状態で、シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまでの時間の遅れを言います。タイムラグがあればあるほど自分の思っているタイミングよりも遅れて撮影されてしまうデメリットがあります。
デジタル一眼レフカメラでは、シャッターボタンを押した後、ファインダーへ像を反射させているミラーが跳ね上がり、その後シャッターが開くような仕組みになっています。ミラーよりも先にシャッターが開いてしまったら、ミラーが邪魔して撮影できないですね。
そのためデジタル一眼レフカメラは、シャッターボタンを押してから実際に撮影できるまでにわずかな時間タイムラグが発生し、シビアなシャッターチャンスを逃がしてしまうこともありました。
しかし近年では技術開発の向上により、レリーズタイムラグはとても短くなってきました。入門機で0.1秒程度、上級機で0.05~0.06秒のタイムラグです、ほとんど違和感を感じないレベルですね。
ちなみにミラーのないミラーレス一眼カメラは更にタイムラグが短くなっており、さらに電子先幕シャッターや電子シャッターを採用することで、タイムラグは0.02~0.05秒程度になっています。
シャッタータイムラグとは
レリーズタイムラグとよく似た意味で、シャッタータイムラグという言葉もあります。両者は混同されがちですが、レリーズタイムラグはすでにピントが合っている状態からシャッターボタンを押して、シャッターが切れるまでの時間に対し、シャッタータイムラグは、ピントも合っていない状態からシャッターボタンを押し込み、実際に撮影されるまでの時間を言います。
当然ピントを合わす時間が追加されるため、時間は長くなります。レンズやカメラのAF性能や被写体までの距離、どらくれいピントがずれているかによっても違うため、シャッタータイムラグは一概に何秒かかるを決めることはできません。