ハレーションはビジネス用語として定着しているが、実はフィルムカメラで起こる特有の現象のことを言う
ビジネス用語としてのハレーションという意味
ハレーションとはもともとは写真用語の1つであり、強い光源により写真が白っぽく光ってしまう現象のことを言いますが、ハレーションにより写真が台無しになるという意味から、近年ではビジネス用語として定着してきているようです。
「ハレーション=悪」というイメージがあり、ビジネス用語としてもネガティブな要素として使われることが多く、周囲に悪影響を及ぼす原因のことであったり、それが原因で他の部署や部門にも飛び火するような事象にも使われたりします。
写真用語としてのハレーションという意味
写真業界でのハレーションとは、強い光がフィルムに当たることで発生します。強い光がフィルムの感光部を通り抜け、反射した光がさらに再び感光することで、光が当たった部分の周囲が白っぽくボケてしまう現象をいいます。
特に太陽光やヘッドライトの光など、強い光源をフレーム入れて撮影するときに起こりやすく、光源の一部や周辺が白くぼやけてしまうことがあります。
ゴースト、フレア、ハレーションの3つは混同しがちな現象で、特にフレアとハレーションは同じと思っている方も多いと思いますが、厳密にはハレーションはフィルム特有の現象で、撮像素子を使うデジタルカメラではハレーションは発生しません。
現象がフレアと似たような感じで、なかなか見た目では区別がつきにくい所からどちらも似たような意味となってしまいましたが、デジタルカメラで撮影し、発生している白っぽくなる現象はフレアと呼びます。