ピントが合わない中抜け現象とは
中抜けとは本来手前の被写体に合わせて撮影したつもりが、ピントが抜けて背景にピントが合ってしまい、撮りたい被写体がピンボケになってしまう状態を言います。

本来は上のような写真を撮りたかったのですが、手前のムヒや胃薬にピントがうまく合わずに・・・

奥のカーテンにピントが合ってしまい、手前の被写体がピンボケになってしまいました。
中抜けの大きな原因として、フォーカスポイント(測距点)が被写体に合わせていないことが挙げられます。撮影モードを全自動に合わせておくと基本的に一番手前の被写体にピントが合うようになりますが、フォーカスポイントを1点固定などにしておくと、手前に合わずに背景にピントを合わせてしまいます。

今回の場合は、上のように赤枠(フォーカスポイント)が手前の被写体に重なっていないため、奥のカーテンにピントが合ってしまったのが原因です。このままでは、いくらやっても手前の被写体にピントを合わせることはできません。
このような場合は、いったん赤い枠を左右どちらかの被写体に合わせてシャッターボタンを半押しにし、その後フォーカスロックさせ構図を変えてやるとうまく撮影できます。またはフォーカス枠を移動させて、手前の被写体に重ねてあげてもOKです。
複数のフォーカスエリアが選べるカメラだと、エリアの面積を増やすことで中抜けを防ぐこともできます。
被写体が大きいとピントも合わせやすいですが、枝の先のアリや虫などを撮影するなど、被写体がとても小さい場合はピント合わせもシビアになるので中抜けしやすくなります。