カメラ・レンズの解像力とは
解像力とはレンズの性能を表す表記で、そのレンズがどこまで細部を表現できるかを示す能力のことをいいます。解像力の高いレンズは細部まで精密に表現できます。人の感覚による解像感や、単なる画素やきめ細かさを決める解像度とは違い、画質を決めるレンズ性能の指標の1つになります。
解像力は一般的に解像力チャートと呼ばれる細い線が並んで印刷されたシートを実際に撮影し、どこまで細い部分が再現されるのかをテストして行います。
様々な解像力チャートがあるが、デジタル一眼レフカメラに使うチャートは上のようなチャートが多いですね。動画撮影用など様々なものが発売されています。
テストされたデータはMTF曲線というグラフで確認することができ、そのレンズの性能比較に使われます。
上のグラフはレンズの性能を判断するMTF曲線というものです。ここではチャートの見方の詳しい解説はしませんが、一般的にレンズの中心付近では最も解像力が高く、中心から距離が離れるにつれて解像力が低下する傾向にあります。ですので写真も中心付近がよく解像し、周辺は解像力が甘くなります。
光学性能の高い(高級レンズ)ほど全体の解像力が高くなり、さらに周辺部でも高い解像力が維持できる傾向にあります。
また絞りを開放するよりある程度絞った方がよく解像し、同じレンズでも絞り方によって解像力が変化します。