カメラのパララックス・視差とは
パララックスとは光学ファインダーを搭載したカメラで、ファインダーから見ている画像と実際に写る画像とのズレのことを言います。日本語では視差とも言います。
光学ファインダーを内蔵するカメラはレンズとファインダーの位置が異なります。一般的にはレンズが下にあってファインダーは上にあります。被写体が遠いときはそれほど問題がないですが、被写体が近づくにつれてファインダーとレンズとの視差が生じ、写りにずれが出てきます。
レンズから通る像を直接見ることができる一眼レフカメラにはパララックスはありません。最近のデジタルカメラは液晶画面を見ながら撮影するスタイルが一般的なので、液晶画面から映る画像にもパララックスはありません。
以前のフィルム式のカメラの多くがこの方式を採用してきましたが、現在一眼レフ以外のデジタルカメラで光学ファインダーを搭載している機種は、ごく一部です。デジタルカメラの場合はフィルムと違い、撮影した画像をその場で確認できるため、視差による撮影の失敗はかなり少ないかと思います。
同じファインダーでも、液晶や有機ELで表示させる電子ビューファインダーは撮像素子から送られる画像をもとに表示させているので、こちらもパララックスは発生しません。
