カメラ・レンズ用の防湿庫の役割と選び方

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防湿庫の選び方

みなさんはカメラ用の防湿庫があることをご存じでしょうか。カメラやレンズは湿度の変化やホコリなどに弱く、普段の保管はできるだけ低湿度が保てる防湿庫に入れておくと安心です。

ここでは、カメラやレンズを保管する防湿庫の役割や選び方についてご紹介していきたいと思います。

  1. 防湿庫の役割・メリット
    1. 低湿度を保ち、カビの発生を抑える
    2. ホコリなど物理的なダメージも防ぐ
    3. 施錠しておけば、子供のいたずらなども防げる
    4. 海苔など乾燥食品の保管にも使える
  2. 防湿庫って本当に必要?
  3. 防湿庫は簡易ドライボックスと据置型の2種類がある
  4. 最初は簡易ドライボックスを準備しましょう
    1. 簡易ドライボックスには乾燥剤と湿度計が必須
    2. 乾燥剤は繰り返し使える「シリカゲル」や「モバイルドライ」がおすすめ
    3. 簡易ドライボックスは以下のセットを買っておくと安心
  5. 据置型の防湿庫とは
  6. 防湿庫の選び方は、大きさと除湿方式をチェックしよう
    1. 防湿庫はさまざまな大きさがある
    2. 持っている機材の一番長い望遠レンズを確認
    3. 持っている機材の総数と、将来のプランについて考える
    4. 除湿方式はペルチェ式と乾燥剤式の2種類
    5. そのほかチェックしておきたい機能やアクセサリ
      1. 湿度調整機能
      2. 温湿度計
      3. 棚の種類とクッション材
    6. 庫内照明や外部電源
  7. 主な防湿庫のメーカー
    1. 東洋リビング
    2. トーリ・ハン
    3. HOKUTO
    4. HAKUBA
    5. Re:CLEAN(リンテクト・ジャパン)
  8. 管理人おすすめの防湿庫
    1. 予算に余裕があるなら東洋リビング一択
    2. 小型で長持ちを優先するならHAKUBAの電子防湿庫もアリ
    3. 少しでも初期投資を抑えたいならペルチェ式がおすすめ
  9. カメラ・レンズ用の防湿庫の役割と選び方 まとめ

防湿庫の役割・メリット

まず、カメラやレンズを保管する防湿庫の役割についてご説明しましょう。防湿庫の最も大きな役割としては、その名の通り湿度を低く保つことができますが、それ以外にもいくつかメリットがあります。

カメラ用防湿庫の役割

低湿度を保ち、カビの発生を抑える

防湿庫の最大の役割は、低湿度に保つことでカビの発生を抑えることです。湿度が60%以上になるとカビが発生しやすくなると言われているため、根本的に低湿度にすればカビの発生が抑えられます。カビの餌となる皮脂やフケ・手垢などを完全に除去することはできませんが、湿度を低くすれば栄養源があってもカビは発生しません。

湿気でカビが生えてしまったレンズ
レンズ内部にカビが発生すると、容易に除去できなくなる

カビはレンズやセンサーにとって大敵ですし、曇りとなって撮影に影響が出たり、そこから腐食する可能性もあります。防湿庫はカビ発生の脅威から守ってくれます。

ホコリなど物理的なダメージも防ぐ

防湿庫はドアがついた密閉式の入れ物ですから、外部からのホコリやチリなどの付着も防ぐことができます。意外に家の中はホコリがたまりやすいため、その辺にカメラやレンズを置きっぱなしすると、機材がホコリまみれになるだけでなく、レンズや機器の内部にまでホコリが入りやすくなります。

防湿庫があれば外部からの物理ダメージを防げますね。

施錠しておけば、子供のいたずらなども防げる

防湿庫は施錠できるものがあり、ドアをロックすることができます。小さいお子様がいらっしゃったり、ネコやイヌなどの(あけられないとは思いますが…)動物から守ることができます。

防湿庫は子供のいたずらを防止できる
赤ちゃんがカメラを持ち出していたずらしていたら…元も子もありません

海苔など乾燥食品の保管にも使える

ドライボックスはカメラやレンズだけでなく、海苔などの乾物の保管にも防湿庫は使えます。カメラと食品を一緒にするのはどうかという意見は置いておいて、奥様に防湿庫の購入を交渉するための切り札として使ってみてはいかがでしょう。

メーカー公式にも、食品を入れる用途にも使用できるとの表記があります。食品以外にも、証紙や大切な書類、紙の写真、切手、革製品、CDやDVD、貴金属など、カビに弱いものなどの保管にも向いています。

防湿庫って本当に必要?

ぶっちゃけ、一眼カメラやレンズを買っている人がすべて防湿庫を買っているわけではありません。初心者であればあるほど、運動会や旅行などイベントしかカメラを使わないライトユーザーであればあるほど、おそらく防湿庫は買っていないと思います。

しかしレンズやカメラにとって高湿度とホコリは大敵であるため、カメラを大切にしたい・いい写真を撮りたいと思えば思うほど、防湿庫は準備してほしいと思っています。

防湿庫は簡易ドライボックスと据置型の2種類がある

防湿庫は主に簡易ドライボックスと据置型の2種類があります。カメラを始めて間もないビギナーの方や、それほど多く機材を持っていない方は、低予算で手軽に保管できる簡易ドライボックスがおすすめです。

防湿庫は簡易型のドライボックスと据置型の2つがある
据置型防湿庫簡易ドライボックス
メリット・湿度管理が自動
・大型機材が入る
・鍵つきで安心
・導入後のコスパが安い
・収納や取り出しが容易
・インテリアとしても
・初期投資が安い
・場所を取らない
・手軽に保管
・買い足せば容量拡張が容易
・電源が不要
デメリット・初期投資が数万円単位
・場所をとる
・移動が困難
・拡張性が低い
・乾燥剤の取替が必要
・湿度管理が手間
・大型機材が入らない
・収納や取り出しが面倒

最初は簡易ドライボックスを準備しましょう

初心者は簡易ドライボックスを準備しましょう

カメラを始めて間もない方、初心者の方、カメラとキットレンズだけで、持っている機材も少ない方は、なかなか本格的な据置型の防湿庫を準備するのは敷居が高いかと思います。そういってもその辺に置きっぱなしというのもよくありません。

そこで、手軽な予算でしっかりカビやホコリから守ってくれる簡易ドライボックスの出番ということになります。

構造はプラスチック容器にゴムパッキン付きのフタで、簡単に密閉ができる容器になっていて、中に乾燥剤や防カビ材を入れて保管をします。

価格も数千円から購入可能で、手ごろな予算でしっかりと機材を守ることができます。

簡易ドライボックスには乾燥剤と湿度計が必須

簡易ドライボックスは単なる密閉容器であるため、単体では湿度を下げることができません。ですから機材と一緒に乾燥剤を入れて、ボックス内の湿度を下げるようにします。ときどき湿度がチェックできるように湿度計を入れておくと安心です。

簡易ドライボックスはカメラに乾燥剤、湿度計を一緒に入れる

簡易ドライボックスには自動的に湿度を調整する機能がないため、湿度が下がりすぎたり上がりすぎていないか、数日ごとに湿度計をチェックするようにしましょう。特に高湿度になったままになっていると危険です。

乾燥剤は繰り返し使える「シリカゲル」や「モバイルドライ」がおすすめ

カメラ専用の乾燥剤も販売されていますが、そのほとんどは使い捨てです。いくら安く買えるとはいえ、都度買い足していてはコストもかかります。

一方でシリカゲルは、吸湿して機能を失っても再加熱することで繰り返し使用できます。交換時期も色で識別でき、電子レンジやフライパンで加熱すれば吸湿力が復活します。ネット通販等では千円程度で購入できます。ドライボックスの中に入れるときは紙封筒などにシリカゲルを入れておくとよいでしょう。

また、定期的にコンセントに挿すだけで繰り返し除湿できるモバイルドライもおすすめです。モバイルドライの中にはシリカゲルが入っており、吸湿力が落ちるとシリカゲルの色が青からピンクへ変わってお知らせ。コンセントに挿せばヒーターによって加熱され、繰り返し使用できるという優れものです。

モバイルドライはそのまま簡易ドライボックスの中に入れて使用します。何度も使えるため、フライパンや電子レンジで加熱する手間もなく便利です。

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簡易ドライボックスは以下のセットを買っておくと安心

標準ズームレンズ付きのカメラだけであれば、5.5Lタイプの小型なもので十分です。乾燥剤と簡易湿度計もセットになっているので、到着したらすぐに保管できます。カメラ専用の予備の除湿剤や、別途シリカゲルも準備しておくと安心です。

望遠レンズも持っていたり、「ほかにまだ入れるかも」という方は、もう一回り大きい15Lタイプを選びましょう。こちらは湿度計が付属されていないため、一緒に買っておくとよいでしょう。

予備の乾燥剤やシリカゲルも買っておくと安心です。HAKUBAのキングドライは使い捨てとなるため、使用後は廃棄。シリカゲルは電子レンジで数回程度復活させることができるため、繰り返し使用できます。

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据置型の防湿庫とは

据置型の防湿庫はしっかりとカメラやレンズを保管するために作られた大型のキャビネットです。どちらかというと家具に近く、保護はもちろん、しっかりディスプレイすることでインテリアとしても使用できます。

防湿庫は何だかすごい機械だと思い込んでいる人も多いようですが、構造はとっても簡単です。大きくはキャビネットと呼ばれる箱と、除湿ユニットの2つに分かれます。

防湿庫の構造

キャビネットは金属製でできているものが多く、開閉部はガラスとパッキンで構成されています。キャビネットは空気が密閉できる構造になっていて、湿気や異物が入らないようになっています。

除湿ユニットは防湿庫の大きさにもよりますが、弁当箱くらいの大きさで、キャビネットを挟むような形で取り付けられています。

防湿庫の選び方は、大きさと除湿方式をチェックしよう

防湿庫はさまざまな大きさがある

防湿庫も家庭用の冷蔵庫と同じで、小さいものから大きいものまでさまざまなものがあります。容量の目安はリットルの単位があり、50Lを切る小型のものから、80L前後の中型、150Lを超える大型のものなどがあります。

防湿庫には棚があるため、大きい容量のものほど(背の高いものほど)棚がたくさんあります。棚には耐荷重がありますが、カメラやレンズを乗せる分には気にする必要はありません。棚の数はチェックしておきましょう。

防湿庫の容量の違い

また大きさもコンパクト型、縦長型、横長型などがあり、機材の量や設置スペースなどで選ぶことができます。一般的には縦長ですが、大きい望遠レンズを横向きに置くことができるのは観音開きタイプの強みです。

防湿庫の形の違い

当然大きい防湿庫ほどたくさんの機材を入れることができますし、カメラやレンズ以外にも、大切な書類や高湿度を嫌うものなど、ほかのものを収納しておくスペースも確保できます。

持っている機材の一番長い望遠レンズを確認

まずはお手持ちのカメラやレンズなどの機材をチェックしましょう。その中でも一番奥行があって長い望遠レンズをチェックします。

レンズキットに付属されているようなAPS-Cサイズの小型の望遠レンズであれば心配する必要はありませんが、フルサイズで300mmを超えてくるような大型の望遠レンズをお持ちの場合は、防湿庫の寸法が小さくて入らない可能性がありますので、防湿庫の内寸をチェックし、お手持ちのレンズが入るかどうかを確認しておくことが大切です。

持っている機材の総数と、将来のプランについて考える

次に持っている機材の量を確認し、確実に収納できる大きさの防湿庫を考えます。また、将来カメラやレンズを買い足す可能性があるのであれば、余裕を持った大きさの防湿庫を選んだほうがよいでしょう。

今持っている機材がギリギリ入る防湿庫を買ってしまうと、将来機材を買い足したときに入れることが出来ず後悔します。さらに防湿庫を買い足したり、大きいサイズに買い替えたりしなければならないので、ある程度余裕のあるサイズのほうがいいですね。

目安ですが、ボディや標準レンズは1個あたり5Lとして考えましょう。50Lの防湿庫であれば、カメラと機材を合わせて10個程度までが目安となります。ただし、大型の望遠レンズなどは場所を取るので10~15Lとして計算します。アクセサリやメンテナンス用品を入れるスペースも必要です。

容量説明
25~30Lクラスボディ1つに、標準レンズが2~3本収納できる。最低限の機材を保管する人向け。
50Lクラスボディ2つに、標準レンズが4~5本収納できる。これ以外にアクセサリ類も収納可能。初心者が最初に購入する最もおすすめの容量。
80Lクラスボディ2つに、標準レンズが10本程度収納できる。また大三元の200mmレンズも収納できる機種もあり、ビギナーからステップアップした中級者まで幅広く使える大きさ。
120Lクラスボディ4つに、標準レンズが15本程度収納できる。また大三元の200mmレンズも収納できる機種もあり、複数のレンズや機材を保管する上級者向け。
160L以上クラスボディ4つに、標準レンズが10本以上、大型の望遠レンズも収納できる大きさ。カメラ以外にも食品や他のものも収納したい人向け。観音開きタイプなら600mmを超える超望遠レンズも収納可能。
湿気を嫌うものも保管できる

防湿庫はカメラやレンズなどだけではなく、普段の食品や大切なものを保管することもできます。食品であれば海苔や乾物など湿気を嫌うものの保管のほか、貴金属や写真、書類や切手などの保管にも向きます。

大型のものを買っておけば、機材以外ものの保管もできるので、頭の中に入れておきましょう。

大きいからと言って、電気代が大きくかかるものでもありませんので、予算と設置スペースが許す限り、大きめのものを買っておくことをおすすめします。

除湿方式はペルチェ式と乾燥剤式の2種類

防湿庫の除湿には、家庭用100Vのコンセントを使用しますが、除湿方式が大きく2種類に分かれます。

ペルチェ式は、ワインセラーや家庭用の除湿器などにも使用されている除湿方式で、素早く正確に除湿できるメリットがある反面、ペルチェ素子の寿命が数年程度と短く、消費電力がやや大きいのがデメリットと言えます。

乾燥剤式は、乾燥剤に水分を吸着させ、加熱して蒸発させることを繰り返すことで除湿を行う方式です。乾燥剤は半永久的に使えるので、交換は不要。ペルチェ式に比べると急速除湿が難しく、細かい精度で除湿することが難しい反面、低消費電力で耐久性が高いのが魅力です。

ペルチェ式乾燥剤式
仕組みペルチェ素子で結露させ、水滴を排出/蒸発乾燥剤で湿気を吸着し、加熱して再生・排出
瞬間除湿能力高い低い
設定湿度の安定性高い普通
電気代年間で数百円程度年間で100円程度
寿命3~10年程度(素子の熱劣化)10年以上(半永久)
本体価格比較的安価(小型なら1万円程度で購入できる)高価(小型なものでも数万円程度する)
こんな人におすすめ初期投資を抑えたい人、湿気の多い場所での撮影が多い人(滝・海・水場など)長期的な安定性と信頼性を重視する人、購入後のコストを下げたい人
寿命は目安であり、年数を超えても直ちに壊れるわけではありません。個体差も大きいです。

そのほかチェックしておきたい機能やアクセサリ

湿度調整機能

防湿庫には湿度を調整する機能がついています。とは言っても、家のエアコンなどとは違い、一度調整をしてしまえば、頻繁に切り替えるものではありません。ダイヤル式と電子式があり、ダイヤル式は回して調整、電子式はボタンを押して好みの湿度に調整できます。

温湿度計

ほとんどの防湿庫には温湿度計があらかじめ搭載されています。アナログタイプのものは電源不要で半永久的に使えます。防湿庫によっては電池式のデジタル温湿度計が付属されていたり、防湿庫自体に内蔵されていて光るものもあります。信頼性をよりチェックするために、予備で市販のものをもう1つ入れておいてもよいでしょう。

棚の種類とクッション材

棚は鉄板タイプと引き出し式タイプがあります。鉄板タイプはそのままの棚になっていて、引き出すことができませんが、引き出し式はある程度前へ引っ張りだすことができるので、機材を出し入れしやすいメリットがあります。

また、棚にはクッション材が付属されているものがあり、棚板自体にクッション加工がされているものや、スポンジを置くもの、レンズが転がるのを防ぐ波型の物などがあります。別売りオプションで追加で購入することもできます。

購入したい防湿庫がどんなタイプで、どんなクッションがついているかチェックしましょう。

庫内照明や外部電源

防湿庫によってはLEDの庫内照明が搭載されているものがあります。また、外部電源が内蔵されているものを使えば、防湿庫内で充電・照明の電源を確保することも可能です。

主な防湿庫のメーカー

主な防湿庫のメーカーをご紹介します。

東洋リビング

「防湿庫と言えば東洋リビング」と呼ばれるほど、約半世紀にわたって防湿庫一筋で開発、販売を続けている老舗メーカーです。カメラ用はもちろん、食品用や美術品用、業務用などさまざまな種類が販売されています。

特にカメラ用のオートクリーンドライは、光触媒が搭載された電子除湿ユニットが代表的で、除湿だけでなく、カビやにおいの発生も抑える働きがあります。

除湿ユニットは乾燥剤方式を採用、価格は高めですが、長期的に考えるとコストパフォーマンスにすぐれ、丈夫で長持ちします。大きさも39Lから237Lまで多種多様、管理人自身も東洋リビングの防湿庫を使っています。

東洋リビングの防湿庫をチェックする

トーリ・ハン

こちらも1983年に設立された、比較的歴史の長い防湿庫メーカーです。家庭用はもちろん、半導体などを保管する超低湿度デシケーターなど、業務用としても定評があります。

従来のベテランカメラマン向けの乾燥剤方式を採用したエターナルシリーズに続き、除湿ユニットにペルチェ式を採用し、低価格で設定がしやすい初心者向けのプログレスシリーズが新しくリリースされました。用途や予算に合わせたモデルがたくさん発売されています。

トーリ・ハンの防湿庫をチェックする

HOKUTO

HOKUTO(ホクト)は全機種にペルチェ式の除湿方式を採用している防湿庫メーカーです。非常に価格が安く、初心者向けの超小型タイプのものだと、一万円を切る価格で販売されており、最初の防湿庫を低予算で考えている方にはおすすめです。

全機種にメーカー5年保証がついているため、万が一の際にも安心です。超小型な25Lから150Lの大型サイズまで取り揃えています。

HOKUTOの防湿庫をチェックする

HAKUBA

HAKUBA(ハクバ)と言えば簡易ドライボックスが人気ですが、ラインナップは少ないものの、電子制御式の本格防湿庫も販売しています。

乾燥剤方式を採用しているため、長寿命で電気代がやすいのもメリット。またHOKUTOと同じく25Lの超小型タイプもあるため、初心者向けの最初の防湿庫としてもおすすめです。

HAKUBAの防湿庫をチェックする

Re:CLEAN(リンテクト・ジャパン)

Re:CLEANは比較的新しい防湿庫のブランドで、リンテクト・ジャパン株式会社が手掛けるインテリア防湿庫として近年人気が出てきています。価格が手ごろ・見た目がオシャレということもあり、また日本製でサポートもしっかりしていることもメリットの1つですね。全品ペルチェ式の除湿ユニットを搭載しています。

Re:CLEANの防湿庫をチェックする

怪しいメーカーのものは買わないほうがよい

通販サイトなどでは、上記でご紹介した5つのメーカー以外にも、防湿庫を販売しているメーカーがいくつかありますが、一部ではサポート体制がしっかりしていなかったりなど、トラブルも多いようです。特に商品説明に怪しい日本語が使われているなど、聞いたことがない中華メーカーのものには気を付けましょう。

管理人おすすめの防湿庫

予算に余裕があるなら東洋リビング一択

いままでいろいろと防湿庫についてウンチクを説明してきましたが、「結局どれがいいの?」と聞かれたら「予算に余裕があるなら東洋リビング一択」と答えます。

価格はそれなりにしますが、一度買えばそう買い替えるものでもありません。私も10年以上使っていますが、今のところ故障することもなく元気に動いています。

機材を買い足す予定がなく、最低限の機材でOKという方は一番小さい39Lタイプがおすすめです。小型の機材だけなら十分な大きさがあり、防湿庫自体も小さいので置き場を選びません。ビギナーの方でも「少しでも良いものを」と考えるならぜひおすすめです。

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東洋リビングでも人気があるのがこの77Lタイプの防湿庫ですね。初心者用としても申し分なく、機材を買い足しても十分収納できる能力があります。大型の望遠レンズを買わない限り、これ1つ買っておけば十分と言えます。

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たくさんの機材や、カメラやレンズ以外(切手やアルバム・食品や腕時計など)もたくさん収納したい方は、あえて大型の防湿庫を選ぶ選択肢もあります。小型の冷蔵庫並みの大きさがありますが、たくさんの機材を収納できます。除湿にかかる電気代は小型も大型もほとんど変わりません。

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大型の望遠レンズや、天体望遠鏡などの収納も考えるなら、観音開きの横長タイプがおすすめです。中央の支柱は外すことができるため、最大で80cmの長いものも収納可能。カメラやレンズもたくさん収納でき、ヘビーユーザー向けの大型の防湿庫です。

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小型で長持ちを優先するならHAKUBAの電子防湿庫もアリ

ハクバから販売されている小型防湿庫は、安心で長持ちする乾燥剤式の除湿ユニットを採用。東洋リビングにはない超小型のタイプが発売されているため、ボディにレンズ1~2個の最小機材をコンパクトに収納できます。

少しでも初期投資を抑えたいならペルチェ式がおすすめ

なかなかそこまで防湿庫に予算が回せないという人は、ペルチェ式の防湿庫をチョイスしましょう。50Lタイプでも2万円を切る価格で発売されているため、初心者向けの最初の防湿庫としてもおすすめです。

ペルチェ式は寿命が心配と思いますが、5年保証がついているメーカーが多いので安心です。

何と1万円を切る価格で本格的な防湿庫が購入できる初心者おすすめモデルです。APS-Cサイズや、小型のミラーレスカメラにキットレンズ程度なら、アクセサリ類も含めて収納可能。とても小さいため場所も取らず、電気代も1日1円程度で低ランニングコストで安心。もちろん5年間のメーカー保証付きです。

38Lタイプは初心者が最初に買う防湿庫としておすすめです。小型タイプですが、キットレンズや標準レンズ程度なら数本ストック可能です。価格も2万円を切りとかなりリーズナブル。簡易ドライボックスの手間を考えると非常にコストパフォーマンスがよい商品です。

こちらもコンパクトな30Lタイプで、インテリアとしても人気があるRe:CLEANブランドの防湿庫です。カメラ本体に数個の小型レンズ、充電器や小物・アクセサリ類など一通り収納することができますので、ビギナーの方にもピッタリのサイズです。価格も1万円ちょっとで、低予算でも手が届く価格帯です。

カメラ・レンズ用の防湿庫の役割と選び方 まとめ

  • 防湿庫はカビ・ホコリの防止、子供のいたずら防止、他の物の防湿にも使える
  • 防湿庫の構造は本体のキャビネットと防湿ユニットの2つのみ
  • 防湿庫は大きさと除湿システムの違いを把握しておくこと
  • 自分の機材が収納できるかどうかをチェックすることが大切
  • 最終的には東洋リビング一択、予算が合わなければHOKUTOを選ぶとよい

外付けのSDカードリーダーを取り付けると、カードの種類や環境によっては、とても速く撮った写真データをパソコンに取り込むことができるようになります。お手持ちのSDカードやパソコンのUSB端子をご確認いただき、最適なカードリーダーを購入していただければと思います。

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