任意のタイミングで撮影できるバルブ撮影とは
バルブ撮影とはシャッター速度の設定とは関係なく、撮影者が好きな時間だけシャッターを開けることができる撮影方法を言います。撮影モードはアルファベットでB、またはBLUBと表示されるものもあります。
撮影モードをバルブ撮影モードに設定すると、シャッターボタンを押している間だけシャッターが開き、シャッターボタンを離すとシャッターが閉じるようになります。これにより好きなタイミングでシャッターを開け、好きなタイミングでシャッターを閉じることが出来ます。
例えば打ち上げ花火を撮影する場合、シャッター速度をあらかじめ決めておくと、花が開いてないうちにシャッターが閉じてしまったり、なかなかタイミングを合わすのが難しいですよね。
バルブ撮影モードにしておけば、花火が上がった瞬間にシャッターを押し、花火の花が散った後にシャッターボタンを戻せば、その間だけ撮影することが出来ます。時間が予測できない時には便利なモードです。
バルブ撮影は長時間露光になるので、三脚でカメラを固定し、またシャッターもカメラに触れずに撮影できるように、リモートレリーズが必須となります。リモートレリーズはシャッターボタンを押し込んだままロックできる機構があり、押しっぱなしで手を放しても大丈夫な優れものです。
近年のモデルでは、スマートフォンとWi-Fi接続をして、アプリ上でレリーズの操作ができるものがあり、リモートレリーズの代わりに使うこともできます。ただし接続が不安定であったり、電池の持ちが悪くなるので、上級者はリモートレリーズを使う人が大半です。
バルブ撮影機能が使えるデジカメは一眼レフカメラはミラーレス一眼カメラが中心で、安いコンデジなどではついていなかったり、ついていても最長時間が短いものがあるので注意しましょう。