ズームレンズとは
ズームレンズとは焦点距離を可変させて倍率を変えることができるレンズのことを言います。ズームレンズに対して焦点距離が固定されたレンズを単焦点レンズといいます。
ズームレンズは焦点距離を容易に変えることができるため、デジタル一眼レフカメラにおいても最も普及しているレンズです、コンパクトデジカメにもズームレンズが採用されている機種が多く、機種によって3倍、5倍、10倍・・・などのズームレンズが使われています。
広角側の焦点距離と望遠側の焦点距離の比でそのレンズが何倍ズームなのかは容易に計算することができます。
望遠側÷広角側=撮影倍率という計算式が成り立つので、例えば広角側が18mmで望遠側が55mmのズームレンズの場合、55÷18=3.06で、およそ3倍ズームのレンズであることがわかります。
しかし広角側70mmで望遠側が200mmのズームレンズでも約3倍のズームなので、ズーム倍数だけで望遠が撮影できないと思い込むのは間違いです。
一般的に3倍程度のズームレンズが普及型のレンズとして出回っていることが多いですが、18mm-200mmで11倍というようなレンズも発売されています。そのようなレンズは高倍率ズームレンズと呼ばれています。
ズームレンズは高倍率になるほど撮影には便利ですが、比例して画質や収差、明るさの維持が難しくなり、またレンズ構成が複雑となるため重いレンズになる傾向にあります。