オートブラケット撮影とは
オートブラケット撮影とは、異なる撮影条件での写真を連続して撮影することを言います。主には露出の明るさを変えて撮影し、複数の明るさの写真を連続撮影します。
同じ構図で明るさの違う写真を撮ることをブラケティング撮影と言いますが、これらの動作を設定ひとつでカメラが自動でしてくれることをオートブラケット撮影と言います。
撮影の仕上がりに自信がなかったり、どの明るさの写真が合うのかが正しく判断できない場合、カメラのAEに対して、明るめ、標準、暗めと露出を補正して撮影するのが望ましいのですが、1回1回露出補正を変えて撮影する方法は操作が面倒な上、せっかくのシャッターチャンスを逃がしてしまう恐れもあります。
オートブラケット撮影は予め設定しておいた明るさに写真が撮れ、後から写真の仕上がりを比較することが出来ます。
CanonではAEBと呼ばれ、Nikonではオートブラケティング撮影機能と呼ばれています。
デジタル一眼レフカメラや高級コンパクトデジカメにはこのオートブラケット撮影ができる機種が多く、3枚、5枚、7枚と機種によって連続して撮れる枚数も違います。
また明るさの幅も上位機ほど細かく、そして最大と最少の幅も大きく設定できるので、ありえないほど白飛びした写真と黒潰れした写真などを連続して撮影することもできます。
HDR(ハイダイナミックレンジ)と呼ばれる写真は、このようにブラケティング撮影を行った複数の写真を合成することで作られることが多く、カメラの中ではブラケティング撮影した複数の写真をカメラ内で合成し、HDR写真として出力できるものもあります。
オートブラケット撮影は主に露出を変えて撮影する方法を言いますが、他にも異なるISO感度で撮影するISO感度ブラケットや、異なるピントで撮影するフォーカスブラケット、ホワイトバランスを変えるホワイトバランスブラケットや、フラッシュの強弱を変えるフラッシュブラケットなどがあります。