カメラの全自動(オート)モード

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初めてデジタル一眼カメラ・ミラーレス一眼カメラを手にしたら、まずは全自動モードで撮影し、カメラの扱いに慣れることが大切です。正しい姿勢や持ち方でファインダーを見る、構図を決める、シャッターを切るという基本的なことですので、まずは全自動で感覚的に撮影方法を身につけるのが上達の早道です。ここでは全自動モードで撮影にチャンレジしながら、撮影する楽しみを感じてみましょう。

全自動モードでデジタル一眼レフカメラの扱いに慣れよう

全自動モードでは、ほとんどの操作や設定はカメラが自動的に行ってくれます。撮影者がすることは構図を決めてシャッターボタンを押すだけです。

デジタル一眼レフカメラでは、明るさの調整やボケ具合、色あいやイメージセンサーの感度など、さまざまなパラメーターを調整しながら自分なりの写真に仕上げることができますが、それらも知識がなければ思うような条件に設定することはできません。

全自動モードは、撮影者が行う細かい設定を自動的に行ってくれるため、全くカメラや設定の知識がない人でも、失敗の少ない写真を撮ることができます。近年のカメラでは、より性能が高くなり、撮っている場所がどんなシーンなのかをカメラが自動的に判別し、そのシーンに合わせた設定を細かく行ってくれるようになりました。

よりこだわった写真を撮影するには、あれこれ設定できる応用撮影モードが必須になりますが、ほとんどカメラに触ったことがない初心者であったり、まずはデジタル一眼レフカメラの扱いに慣れたいという方は、全自動モードで撮影する楽しみを覚えましょう。

全自動モードの撮影方法

全自動モードで撮影するには、カメラの電源スイッチをONにして、撮影モードダイヤルを全自動に合わせます。全自動のマークはカメラのメーカーによって異なり、キヤノンであれば四角い緑色の枠、ニコンであればカメラのマークにAUTOと表記してあります。

他のメーカーもAUTOやAなどの表記されています。撮影モードダイヤルがないカメラでは、MODEボタンなどを押して、撮影ポジションを全自動やAUTOに合わせます。

カメラの全自動(オート)モード
撮影ポジションを全自動
(写真は緑色の四角)に合わせましょう

それからレンズを確認し、フォーカススイッチがAFになっていることを確認しましょう。

次にファインダーや液晶画面を見ながら被写体にカメラを向けてみましょう。最初はピントが合っていないので、ファインダーから見える画像がぼやけていることもありますが、シャッターボタンを半押しすると、ピピっと音がしてファインダーのどこかにピントが合うはずです。

ピントが合うと、ピントが合っている部分に四角い小さな枠が現れます。枠がたくさん出ているときは、その場所が全部ピントが合っているという意味です。

全自動モードの場合、基本的にフォーカス枠に入った最も手前の被写体にピントを合わせようとします。

景色や風景など、被写体が遠い場合はピントが合う箇所が多く、一度に複数の枠が出ることもあります。あとはシャッターボタンを押し込めば、「カシャッ」と撮影が行われます。

最近のカメラでは、AIがどんな場面なのかを判断して自動的に最適なピント合わせをしてくれる機能があります。例えば人物が写っていると判断した場合は、瞳(目)にピントが合うように自動的にピントを合わせ続けるような機能がついた便利なカメラも登場してきました。

全自動モードでは、構図だけ決めてシャッターボタンを押せば上手に撮れる

全自動モードの場合は、重要な設定はカメラが全部してくれるので、撮影者は構図を決めてピントを合わせるだけです。余計なことを考える必要がないので、ファインダーや液晶画面を見ることに集中できますし、デジタルなのでコストなど気にせずどんどん撮影することができます。

まずは数をこなすことが大切、撮りながらデジタル一眼カメラの構え方や扱いに慣れていきましょう。

全自動モードで撮影するときの注意点

全自動モードはカメラが設定を自動で行ってくれますので、便利で誰でも撮影できるのがメリットですが、言い換えると個性的な撮影はできないということになりすし、自分の意図しない写真になってしまうこともあります。以下のようなシーンには注意しましょう。

ピントが合わない

レンズから被写体までの距離が近すぎる場合は、ピントを合わせられないことがあります。レンズにはそれぞれ最短撮影距離が決まっていますので、それより近づくことはできません。特に望遠レンズでは最短撮影距離が遠くなる傾向がありますので、被写体に近づきすぎていないかチェックしましょう。

また、極端に暗い場所や明暗差があまりないような被写体(白い壁や空など)でもピントを合わせられない場合があります。

思うところにピントが合わせられない

全自動モードではピントを合わせる場所もカメラが自動的にに決めてくれます。基本的には最も手前の被写体にピントを合わせようとしますが、例えば格子や木の枝などがあって、その向こうの被写体を撮りたいのに、手前のものにピントが合ってしまうなど、意図しない場所にピントを合わせてしまうケースも全自動モードの欠点です。

これらを克服するには応用撮影モードでAF枠を任意に設定する必要があり、一歩踏み出した撮影方法が必要になります。全自動モードは誰でも気軽に撮影できる一方で、かゆいところには手が届きにくいというデメリットも持っています。

勝手にストロボ(フラッシュ)が発光した

内臓フラッシュを搭載しているカメラは、全自動モードで撮影すると、周囲の明るさに応じて自動的にストロボが使われます。

しかし、動物園や水族館など、ストロボの使用を禁止している場所などもあり、意図しないストロボを使ってしまい、周りに迷惑をかけてしまう可能性もあります。全自動モードではストロボをオフにすることはできない(一部できる機種もある)ので、ストロボ発光禁止の全自動モードを使うようにしましょう。

全自動(オート)モード まとめ

  • 初めてデジタル一眼カメラを使う人は、慣れる意味でも全自動で練習してみる
  • 面倒な設定はカメラが全部やってくれるので、構図を決めてシャッターボタンを押すだけ
  • 全自動モードでカメラの扱いや持ち方、撮影の感覚を身につける
  • 全自動モードでは任意の場所にピントを合わすことが難しい

全自動モードは構図を決めてシャッターを押すだけで、設定関連はすべてカメラが決めてくれます。応用的な撮影は次のステップになりますが、まずはデジタル一眼レフカメラの扱いに慣れるためにも全自動モードで練習し、撮る楽しさや感覚を身につけましょう。

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